「動脈硬化の疑いがあります」と診断されたら

本記事は神戸ナカムラクリニック中村篤史院長から許諾いただき、「院長ブログ」に掲載された「冠動脈疾患」を再編集したものです。

動脈硬化の原因を疑う必要性

「動脈硬化の疑いがあります。」健康診断での簡易診断での所見で見かけますね。この動脈硬化は狭心症や心筋梗塞など、心臓に症状が出ることがあります。一般的な病院で治療する場合、とりあえず以下のような指導をされることが多いかと思います。

  1. 禁煙
  2. 塩分・糖分・脂肪分を取り過ぎないバランスのよい食事
  3. ストレスを避け、規則正しい生活を送る
  4. 適度な運動
  5. 血縁者に心筋梗塞の患者がいれば特に注意
  6. 高血圧・糖尿病・高脂血症の早期発見
  7. 強い胸痛を感じたらすぐ病院へ

喫煙が動脈硬化の原因?

おおむね同意しますが、いくつか指摘させていただきます。「タバコは体に悪い」これは誰しもが納得する常識になっていますが、実はこの言葉は不正確です。正確には「タバコに含まれる添加物は体に悪い」ということになります。ナス科タバコ属の植物の葉を乾燥させて、それに火をつけてその香りを吸引することはむしろアロマテラピーに近い行為なのでストレス緩和作用をはじめ、様々な薬効が期待できるのです。循環器に対するストレスの悪影響を軽減するためには、むしろタバコは推奨されても良いとさえ思います。ただし、それは添加物を含まないタバコに限ります。一般に販売されているタバコは、やはり、「体に悪い」ということになります。

塩分が動脈硬化の原因?

塩分が高血圧の原因というのはすでに都市伝説化していますが、現在ではその理論は否定されています。人間にとって塩は不可欠であるにもかかわらず、それでも、いまだに減塩指導がされています。この間違った治療方針のために多くの人が無用の苦しみを味わっています。制限すべきは、塩よりはうま味調味料です。

Monosodium glutamate is related to a higher increase in blood pressure over 5 years.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21372742

「うま味調味料」がどれほど体に悪影響を与えるかということは、日本ではほとんど知られていません。うま味調味料のメーカーはマスコミの一大スポンサーですから、「否定的な報道は、たとえそれが真実であっても言えない」という構図が見え隠れしています。

昨今、糖質の過剰摂取については、多くの人が知るところになっていますし、このブログでも何度が触れているので、ここでは割愛します。

筆者の見解
私も糖質制限を自らも実施し、お客様にも提案させていただいています。まれに糖質制限で体調を崩される方がいらっしゃいますが、注意すべきは1日の総摂取カロリーです。ただ単に糖質を減らすだけですと圧倒的にカロリーが足りなくなります。現代の一般的な食事における糖質の割合は60%前後です。これを25-30%まで減らし、減った分をタンパク質と脂質で補うというのが低糖質高タンパク質食の本質になります。

脂質については、一概に退けるべきではありません。トランス脂肪酸(サラダ油など)など極力控えるべき脂質があるのは確かですが、現代人に圧倒的に不足しがちなオメガ3系脂肪酸(亜麻仁油、荏胡麻油、青魚などのいわゆるEPA/DHA)の摂取はむしろ推奨されます。

高血圧、高脂血症など、数字だけを見て「高いね。お薬を始めましょう」と条件反射的に投薬が始まるのが現代だの標準医療ですが、なぜ高いのか、その背景に思いを巡らせば、機械的に投薬することには躊躇があってしかるべきだと思います。人間の体は馬鹿じゃないどころかすごい能力をもっています。血圧をあげる必要があるから、高いのです。それはたとえば、末梢に虚血があるから心臓が頑張って血圧をあげているのかもしれません。
なぜ血中の中性脂肪やLDLが高いのか。その背景にはインスリン抵抗性があることが多いという事実があります。そう考えれば、自ずとまず取り組むべきは食生活の改善に行き着くことになります。食生活の改善に全く手を入れずに、投薬だけ開始するのでは治療として不適切だと言わざるをえません。

バランスの良い食事とは?

「バランスのよい食事」これは日常でもとはよく聞くフレーズですが、この定義自体はよく知りません。ただ、野菜にしても肉にしても、そもそも食材に含まれている栄養素自体が減少傾向にあることは間違いないのです。これは食材を大量生産するために工夫された工程による弊害や、外食産業の発展による調理の効率化が主な原因ですから、天然で良質な食材を広く普及させるというのは困難かもしれません。よって、残念ながら、みなさんの食卓に並ぶ食事では栄養素が絶対的に不足していても何ら不思議ではないということです。

そこで、サプリメントが役に立つのです。食事で摂取できるのならそれに越したことはありませんが、栄養の不足しがちな現代人にとって心強い味方になるのは間違いありません。オーソモレキュラー栄養療法は、サプリメントを含めた栄養の摂取および食事改善によって病気を治癒させるというのがその本質です。

以下にホッファー博士の経験された循環器系疾患の症例をひとつ供覧しましょう。

”Orthomolecular Medicine For Everyone”からの引用

「M.B.は冠動脈閉塞のために2週間の入院が必要となった。一見回復したように見え、心臓病患者の健康プログラムに参加していたが、1年経っても非常に疲れやすいままだった。平坦なところを歩いている分にはよかったが、階段を上がると息が切れた。それに、ストレスに対処するのが非常に難しく、そのために彼は職場で上級管理職として能力を発揮することができなくなった。私のところに診察に来る前に、彼はすでに食事を改善していた。
私は彼に砂糖抜きの食事を指導し、サプリメントとしてナイアシン(ビタミンB3)、アスコルビン酸(ビタミンC)、ビタミンE、ピリドキシン(ビタミンB6)、硫酸亜鉛を加えた。1ヶ月後、彼は正常に戻っていた。活気に満ち、不必要に緊張を感じることもなく、ストレスに対しても楽に対応できるようになっていた。」

ごく簡潔な症例報告ですが、ここにはオーソモレキュラー栄養療法のエッセンスがたくさんつまっています。一般的な治療では充分に軽快しなかった症状が、食事の改善と適切なサプリメントの摂取によって見事に治癒したのです。

まとめ
一般的な病院で治療を受けているものの、いまいち治りきらない、よくなった感覚がないという方は、一度オーソモレキュラー栄養療法をお試しください。危険な薬を飲むわけでもなく、摂取するのは、言うなれば「単なるビタミン」ですから副作用もほとんどありません。試さないと損だと思いませんか。

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ABOUTこの記事をかいた人

續池均

プロアスリートチューニングサロンMYONPATHY Muscle Labダイレクター
セブンシーズ・アンド・パートナーズ株式会社代表取締役

大学卒業後、食品メーカーに7年勤務し、ITベンチャー企業へ転職。2005年12月に事業管掌役員として東京証券取引所マザーズ市場に上場を果たす。その後、独立起業し現在に至る。
現在は、三児の父として育児のかたわらボランティアで「小学生低学年および園児向けサッカー教室」の運営や「学生の就職活動支援カウンセリング」など社会起業家として活動している。「ミオンパシーは、人々の痛みを癒し笑顔にすることができる」という理念に共感し、社会貢献の一環としてミオンパシーサロンUROOMを開業。